北朝鮮のテロ支援国家の指定解除

アメリカ政府は11日、北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除した。核や拉致問題解決での切り札を切った背景には、ブッシュ政権の苦境がある。ブッシュ政権は、かつて「悪の枢軸」と呼んだ北朝鮮に核実験を許し、米朝2国間交渉にかじを切った。完全な核放棄という目標は、北朝鮮の瀬戸際戦術に押されて事実上棚上げとなり、無能力化と核計画の申告にすり替わった。それでもブッシュ大統領は、「完全で正確な検証が必要」として、ヒル国務次官補らの「前のめり外交」に歯止めをかけていた。ところが北朝鮮は、寧辺(ヨンビョン)の核施設の再稼働をちらつかせ、6カ国協議が崩壊すると脅す戦術をまたしても駆使した。イラクなどで外交成果が望めないばかりか、金融危機に足をとられて苦境のブッシュ大統領は、6カ国協議の枠組みを守るため、北朝鮮の押しに屈した形となった。
[引用元：Yahoo[海外総合（フジテレビ）]]

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